自動車運送業
2022/06/19
自動車運送業
個人事業主(黒ナンバー)の事故が近年増加
EC事業の増加などに伴い、主に宅配で使われる事業用貨物車(黒ナンバー)が原因で死者や重傷者が出た重大事故が、ここ5年間位で8割位増えているそうです。 21年の年末で約30万台と5年前から比べると約7万台も増えているので宅配荷物を運送会社から個人事業主に業務委託する動きが広がっていて今後も増えると思います。
開業も比較的に簡単で新規参入者が増えているのは、個人事業主なので自宅を事務所として申請をして家賃やローンの一部を経費として計上できるなどメリットもあります。
また軽自動車を使用するので女性ドライバーも参入しやすい為か増えているそうで、空いた時間をうまく利用しての仕事なら良いですが、朝から晩まで配送個数での契約の場合は荷物量も多く、更に時間枠の配送もあり休憩を取る余裕が無いことも多々あると思います。
事故のデータなどでは「経験がなくても、ある程度の収入が得られるのが魅力」という意見もある様で、運転も配送も経験が浅い人の事故が増加傾向にある様で免許取得から3年未満の方の事故が多いみたいです。
住宅街や路地での運転や夜間や天候が悪い日も含めて配達個数が多いと駐車と発進を頻繁に繰り返すので、より焦ってしまい見落とし事故などが多いのではと思います。
国土交通省は「黒ナンバー車の事故が増えている実態は把握していなかった。必要があれば対策を検討する」としているようで、昨今での運送業が直面している状況と同様でなかなか改善には向かいそうになさそうです。
ここで会社に雇用されているドライバーと違い、個人ドライバーは労働基準法の対象外で時間の縛りが無い為に過重労働が広がっています。
そんな中で、運送会社の緑ナンバーは労働時間も含めて規則や取り締まりが厳しいので働き難いと思う部分もありますが、有給休暇などもあるので病気やケガなど突発的な休みも取得できたりと守られている部分も多くあります。
これは労働者的には良い事なのですが、単純に運送会社はトラブル対応と有給休暇という売上はたっていないのに支出が出ますし事故が増えれば保険料も上がり最近の物価上昇で車両等の維持費も数年前より高いのに運賃がなかなか上がらずに大変な思いをしているとは思います。
(最近のニュースの物価高騰の理由の一つに物流費の高騰とありますが現場としての実感はありません。)
自分で起業するということは、やりがいもあると思いますし色々と融通がきくことも多いかと思いますが、依頼主に対しての業務委託責任もあるので突発的な休業ができないことや、確定申告などの事務処理も含め自分自身でやってみるとイメージしている以上に大変だと思ってしまいます。
アルバイト感覚で空き時間のみスポットで対応の仕事をすればとも思いますが収入のことを考えると業務委託を定期で貰える仕事になるのですが、上記の様に事故が発生した場合や病欠なども自己責任なので対応に追われてしまい余計に自分の時間が無くなってしまうこともあり、対応ができないと業務上の使用問題にもなり営業もやり難くなってしまいます。
これから暑い日も続き体調管理もですが、集中力が欠けると様々なトラブルに繋がる恐れもあるので同業をしている側としても気をつけて貰いたいです。(雇用されているドライバーも同じなのですが)
今、弊社では元々個人事業主だった方も途中採用するケースも増えているので色々経験を積んだ方が入社することを嬉しく思っています。
神奈川をメインに今後も拡張できればと思うので、まだまだ求人募集をしています。
暑い日が続きますが体調に気をつけて頑張りましょう。